看護師の業務効率を改善!時間を生み出す医療DXの具体策 

2025/9/17

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はじめに:多忙を極める看護師の日常と「業務効率アップ」が急務である理由

看護師の皆様、日々の業務、お疲れ様です。ナースコール対応にバイタルサイン測定、患者さんのケア、膨大な記録業務や情報共有…。やることはたくさんあって、息つく暇もない、と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

慢性的な人手不足に加え、医療ニーズがますます多様化・増大する中、一人ひとりの看護師にかかる負担は増す一方です。限られた時間の中で質の高いケアをどう提供していくか。そして、ご自身の心身の健康を守り、やりがいをもって働き続けるにはどうすればいいか。これは、看護師さん個人だけでなく、病院全体にとって、もはや待ったなしの課題と言えるでしょう。

この課題を解決する強力な手段が、「医療DX」です。DXは単なるシステム導入ではなく、デジタル技術の力で仕事のやり方そのものを変え、より良い医療を目指す取り組みです。特に、看護師さんの業務を効率化することは、医療DXが最も貢献できる分野だと、私はさまざまな取材や情報収集を通して強く感じています。

そこで今回は、看護師の皆様が「時間がかかっているな」と感じやすい業務に焦点を当て、医療DXによってそれをどう劇的に改善できるのか、具体的な方法をご紹介します。


看護師の「時間を奪う」業務とは?現場のリアルな課題

看護師の皆様に「もう少し時間があれば…」と感じるのはどんな時でしょうか。患者さんとじっくり向き合いたいのに、記録に追われてしまう。必要な情報を探すのに手間取ってしまう。頻繁な電話対応で集中が途切れてしまう。こうした「時間を奪う」業務の積み重ねが、負担増に繋がっているのが現実です。具体的に見ていきましょう。


1.書類作成や電子カルテ入力に追われる記録業務

看護記録、日々の経過報告、ケアプランの作成・修正など、記録業務は看護師の業務の中でも大きな割合を占めます。手書きの頃に比べれば電子カルテの導入で効率化された面もありますが、それでもキーボード入力に時間がかかったり、定型的な表現ばかりになり、患者さんの「生きた情報」が伝わりにくくなる、といった課題も聞かれます。患者さんの変化に気づいても、すぐに記録できない、というジレンマを感じることもあるかもしれません。

2.必要な情報になかなかたどり着けない情報収集・確認作業

患者さんのアレルギー情報、最新の検査結果、医師の指示、他の看護師からの申し送り事項など、安全なケアのためには正確な情報が不可欠です。しかし、これらの情報が様々なシステムやファイルに分散していたり、必要な時にすぐに引き出せなかったりすることがあります。情報収集のために何度も電子カルテ内を検索したり、関係部署に問い合わせたりする時間は、決して無視できません。


3. 探し物や他部署・他職種への問い合わせ対応に費やす時間

「あの物品はどこにしまったかな?」「〇〇先生、今どこにいらっしゃるかな?」「リハビリテーション科に確認したいことがあるんだけど…」。院内の物品の場所が分からなかったり、他のスタッフの状況が把握できなかったりすることで発生する探し物や問い合わせの時間は、細切れではあっても積み重なると相当なロスになります。


4. 頻繁な電話や内線対応による業務の中断

病棟にかかってくる外部からの電話や、院内の他部署からの内線。これらへの対応は、看護師の重要な業務の一つですが、集中して行いたいケアや記録作業を中断させてしまう要因にもなります。特に緊急性の低い問い合わせ対応に時間を取られてしまうと、他の業務にしわ寄せがいってしまいます


5. 病棟内の移動や定型的な確認作業(バイタル測定など)

広大な病棟内の移動だけでも体力を使いますし、複数の患者さんのバイタルサインを順番に測定して回るのも、時間と手間がかかる定型業務です。これらの作業中に、他の業務のことが気になったり、急な対応に追われたりすることも少なくありません。


6. 面会調整やご家族からの問い合わせ、情報共有にかかる負担

患者さんのご家族からの質問や依頼への対応、病状に関する問い合わせへの電話対応、そして限られた面会時間の中で必要な情報を過不足なく伝えるといった対応。特に面会が制限されていた時期には、電話やオンラインでの対応が増え、看護師の皆様のご家族への情報提供や精神的なサポートに関する負担が増した、という声も多く聞かれました。ご家族に安心してもらうためのコミュニケーションは非常に重要ですが、そこに時間を取られてしまうジレンマを感じることもあります。



医療DXが看護師の業務効率向上に貢献する具体策


では、これらの「時間を奪う」業務を、医療DXはどのように改善してくれるのでしょうか。具体的なテクノロジーやシステムの活用例を見ていきましょう。


1.音声入力やモバイル端末活用で記録業務を効率化

電子カルテへの入力は、キーボードを使うのが一般的ですが、これを音声入力システムに置き換えることで、手入力の手間を大幅に削減できます。話す速度で記録が進むため、より短時間で詳細な情報を入力することが可能です。また、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を活用すれば、患者さんのそばでバイタルサインを測定しながらその場で入力したり、ケアの直後に気付いた点をすぐに記録したりできるため、後でのまとめて入力する時間を減らせます。これにより、「記録のために時間を確保しなくては」というプレッシャーから解放される一助となるでしょう。

2.セキュアな情報共有システムや連携ツールで情報アクセスをスムーズに

患者さんの情報は、電子カルテだけでなく、検査システム、薬剤情報、あるいは看護師間の申し送りノートなど、様々な場所に存在しがちです。これらの情報を一元的に管理・表示したり、部署間でセキュアに共有できるシステムを導入することで、必要な情報へのアクセス時間を劇的に短縮できます。タブレット一つで必要な情報全てにアクセスできるようになれば、ステーションに戻る手間も省け、患者さんのケアに集中できる時間が増えるはずです。

3.スマートデバイスやIoT活用で見守り・バイタル測定業務を省力化

センサーやカメラを活用した見守りシステムを導入すれば、頻繁な巡回をしなくても患者さんの安全を見守ることができます。ベッドからの離床を検知したり、バイタルサインを継続的に測定・記録したりするIoTデバイスを活用すれば、定型的な測定業務の一部を自動化・省力化できます。異常があれば通知が来るため、必要な時だけ駆けつける、という効率的な対応が可能になります。これは、特に夜勤帯の負担軽減に貢献することが期待されます。


4.院内コミュニケーションツールの導入で連絡・相談を効率化

PHSや内線電話による連絡は、相手が通話中だと待たなくてはならなかったり、簡単な確認のためだけに相手の時間を奪ってしまったりすることがあります。医療現場に特化したセキュアなチャットツールや情報共有プラットフォームを導入すれば、テキストでの迅速な情報共有や相談が可能になります。スタンプ機能などを活用すれば、簡単な状況報告であればより短時間で伝えることもでき、連絡・相談にかかるストレスや時間を軽減できると思います。


5.AIやロボットが定型業務や物品搬送をサポート

AIを活用した患者さんの状態予測(例:病状悪化の兆候、転倒リスク予測など)は、看護師の観察眼をサポートし、より的確なケア計画立案に役立ちます。また、AGV(無人搬送車)を導入すれば、薬剤や物品の搬送といった定型的な業務をロボットに任せられるため、看護師は病棟内の移動時間や搬送にかかる時間を削減できます。これは、特に体力的負担の軽減にも繋がるでしょう。


6.DXシステムとの連携による面会・コミュニケーションの効率化

入退館を自動化する仕組みは、面会調整や家族とのコミュニケーションを効率化する基盤にもなります。面会予定や入館履歴を一元管理できれば、誰が・いつ・どの病棟に来るのかを事前に把握でき、案内や調整にかかる手間を大幅に削減できます。また、SMS通知やオンラインでの確認機能を活用することで、従来は電話で行っていた個別の案内や連絡を自動化し、スタッフの時間をより有効に活用することが可能になります。

さらに、面会予定と連動した情報共有機能を取り入れれば、患者の日常の様子やリハビリの進捗といった定型的な情報を効率的に家族へ届けることもできます。これにより、個別の電話対応の回数を減らしながら、ご家族の安心感を高めることができます。もちろん、病状説明や重要なコミュニケーションは対面で行うことが基本ですが、日常的なやりとりにおいては、こうしたDXシステムの活用が非常に有効です。




DX導入により期待される効果は?


医療DXによる業務効率アップは、単に「早く仕事が終わる」というだけでなく、様々な好循環を生み出します。DX導入を適切に進めることで、以下のような効果が期待できます。


1.看護師の残業時間削減と精神的負担の軽減

煩雑な業務から解放されることで、記録や情報収集のために残業する時間が減り、物理的な負担が軽減されます。また、「時間がない」「業務に追われている」という精神的なプレッシャーからも解放され、ゆとりを持って業務に取り組めるようになります。これは、離職率の低下や、看護師の皆様のワークライフバランスの改善に直接的に繋がる大切な効果です。


2.患者さんと向き合う時間の増加とケアの質の向上

業務効率が上がって時間に余裕が生まれることで、患者さんのベッドサイドでじっくり話を聞いたり、手厚いケアを提供したりする時間が増えます。これにより、患者さんの小さな変化にも気づきやすくなり、より個別化された質の高い看護の実践が可能になります。医療の質向上は、医療機関全体の評価にも関わる重要な点です。


3.医療安全への貢献(記録・伝達ミスの削減など)

手書きや口頭での情報伝達は、どうしてもミスや漏れのリスクが伴います。デジタルツールを活用した正確かつ迅速な情報共有は、インシデントやアクシデントの発生リスクを低減し、医療安全の向上に大きく貢献します。記録の効率化も、記入漏れや記載ミスを防ぐことに繋がります。


4.チーム医療における連携のスムーズ化

看護師だけでなく、医師、薬剤師、理学療法士、ソーシャルワーカーなど、様々な職種がリアルタイムに患者情報を共有できる仕組みは、チーム全体の連携を強化します。それぞれの専門性を活かした、より質の高い包括的なケア提供に繋がります。看護師は、このチーム医療における情報共有の要となる存在だと感じます


5.ご家族との連携強化と安心感の向上

DXシステムを活用した面会や情報共有は、遠方に住むご家族や、頻繁に来院できないご家族にとっても患者の様子を知る手段となります。看護師からの一方向的な情報提供にとどまらず、家族側からも日常の出来事や気がかりな点を伝えられる仕組みを取り入れることで、より双方向のコミュニケーションが可能になります。これにより「共に患者を支える」という意識が高まり、ご家族の不安軽減や病院への信頼感向上につながることが期待されます。


業務効率アップのためのDX導入を成功させるには


医療DXによる業務効率アップは魅力的ですが、ただツールを導入すれば全てが解決するわけではありません。成功のためには、いくつかの重要なポイントがあります。

1.現場の看護師のニーズを正確に把握することの重要性

どんなに最新のシステムでも、現場で働く看護師の皆様が「使いにくい」と感じるものでは定着しません。導入前に、どのような業務に時間がかかっているのか、どんな点に困っているのか、といった現場のリアルな声を丁寧に聞き取り、真に必要とされている機能や解決策を見極めることが最も重要です。机上の空論ではなく、現場に寄り添ったシステム選びと設計が不可欠です。


2.スモールスタートと段階的な導入のメリット

一度に全ての業務をデジタル化しようとすると、現場に混乱を招きやすく、抵抗感も生じやすいものです。まずは、特定の部署で、あるいは特定の業務(例:記録業務のみ、バイタル測定のみなど)に絞ってスモールスタートし、そこで得られた知見や成功体験を他の部署や業務に広げていく段階的な導入が有効です。成功事例が見えると、他のスタッフも前向きに捉えやすくなります。


3.丁寧な研修と継続的なサポート体制の構築

新しいシステムやツールを導入する際には、全ての看護師が適切に使えるように、丁寧な操作研修が欠かせません。また、導入後も、操作に困った時にすぐに相談できる窓口や、定期的な勉強会など、継続的なサポート体制を構築することが定着の鍵となります。ITに得意な看護師を「デジタル推進リーダー」のような形で育成し、現場での疑問解消を担ってもらうのも良い方法かもしれません。

4.医療従事者のITリテラシー向上に向けた支援

若手からベテランまで、医療従事者のITリテラシーは様々です。全ての人が同じレベルでデジタルツールを使いこなせるようになるには、個々のスキルに合わせた教育やサポートが必要です。基本的なPC・タブレット操作から、セキュリティに関する知識まで、体系的な学習機会を提供することも、DX推進の土台を築く上で重要だと感じます。





まとめ:医療DXで創出する、看護師と患者さん、そして病院のより良い未来

看護師の業務効率アップは、単なるコスト削減や時間短縮といった話に留まりません。それは、看護師の皆様が、本来の専門性を最大限に発揮し、患者さんの「人」として向き合う時間を増やし、質の高いケアを提供できるようになるための手段です。

医療DXは、煩雑な定型業務を効率化することで、看護師の皆様をそうした負担から解放し、より創造的で、人間らしいケアに集中できる環境を整える力を持っています。これは、看護師自身の働きがい向上、精神的負担の軽減、そして離職防止にも繋がり、医療機関全体の持続可能性を高めることにも貢献するでしょう。

もし、貴院で看護師の業務効率化や働き方改革に関心があり、どのような医療DXソリューションがあるのか情報収集を始めたいとお考えでしたら、ぜひ関連情報を詳しくご紹介しているウェブサイトをご確認ください。業務効率化を支援する様々なツールやサービスがあり、貴院の課題解決の糸口が見つかるかもしれません。

医療DXは、看護師、患者さん、そして病院全体にとって、より良い未来を創り出すための強力な推進力となることでしょう。この変革を通じて、看護師の皆様が、笑顔で、そして誇りを持って働き続けられるような医療現場が広がることを願っています。


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