客観的な手法で打刻漏れをゼロに─みやぎ県南中核病院での勤怠管理導入事例

2026/3/25

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みやぎ県南中核病院 総務課 人事係 鈴木様、医療情報管理課 課長 坂野様にインタビューを行いました。
本記事は、インタビューの文字起こし記事です。動画版はこちら

※以下敬称略とさせていただきます


みやぎ県南中核病院

みやぎ県南中核病院は、宮城県南部(仙南地域)の中核病院として、高度急性期医療の提供・専門医療技術の開発・医療スタッフ研修を担う地域医療支援病院です。救命救急センター、腫瘍センター、周産期医療を24時間体制で運営し、年間約4,200件の救急搬送に対応。臨床研修の場として地域医療機関と緊密に連携し、質の高い総合医療を実践しています。

みやぎ県南中核病院の外観


貴院の概要を教えてください。

鈴木:当院は宮城県の南部にある仙南医療圏にあります。病床数は310床の病院です。地域救命救急センターや地域がん診療連携拠点病院の指定を受けております。

みやぎ県南中核病院の上空からの様子

医師職員数を教えてください。

鈴木:勤務医は全体で110名おります。そのうち、常勤医師が94名、研修医が16名おります。

総務課 人事係 鈴木氏

総務課 人事係 鈴木様

適用水準および宿日直の取得の有無を教えてください。

鈴木:当院では全ての診療科の医師がA水準の適用を受けております。宿日直許可につきましては、原則として取得はしておらず、本当に、ごく一部の診療科のみ取得している状況です。

システム導入を検討した背景

鈴木:以前は、他のシステムで全職員がICカードによる管理を行っておりました。ただ、医師だけでなく、全職員として打刻の意識があまり浸透しておらず、特に医師については、実際の打刻率は当時で5割程度と低い状況でした。

背景には、残業の申請が紙で行われていたということもありまして、「打刻との繋がりが見えづらい」というのがあり、「打刻の必要性が感じづらい」そういった課題がありました。

ただ、医師の働き方改革が進む中で、客観的で正確な労働時間の把握が求められるようになりましたので、令和6年の1月からビーコンによる運用を始めております。医師以外に職員は約600名おりますけれども、こちらはDr.JOYのICカードによる運用を行っております。

Dr.JOYのICカードによる運用

Dr.JOYを選んだ決め手を教えてください。

鈴木:Dr.JOYを選んだ一番の理由は、やっぱり、ビーコンを持っているだけで出退勤の記録ができるという点にあります。医師は、特に常に忙しく動いている状況もあるかと思いますので、物理的に打刻をするという行為自体が難しい場面もあるかと思います。その点、ビーコンであれば、負担なく確実に記録が取れますので、そこが魅力に感じました。

また、当院だけじゃなく、どこの病院でも、恐らく多くの職種の方が勤務されているかと思います。さらに、最近では、育児や介護による時短勤務なども含めると、勤務形態が非常に多様です。Dr.JOYはそういった複雑な勤務体系が柔軟に対応できるという点にも、決め手となったと思います。

電カルと勤怠システムを連携することになったきっかけは?

坂野:Dr.JOYはクラウド型のシステムで導入していますけども、勤怠管理システムなので、職員が普段から使えるようなシステムじゃないといけない、可用性が高くないといけないので、インターネットへの接続が必須になってきていて、当院では職員用のWi-Fiの環境であったりとか、そういったインターネットの環境っていうのを整備しています。

利用できる環境を選択肢として増やすために、うちの病院では、個人のスマホとかPCとか、そういうのでも利用できるようにしたんですけども、それに加えて、電子カルテシステムの中にインターネットの環境分離システムというのを導入しまして、利用できる場面を増やすことによって、勤怠管理システムをいつでも使える環境を整備したっていうのがあります。

どんなツールで電カルと勤怠システムを連携している?

坂野:当院ではLinuxと言われているものをメインにした、Linuxベースでの「仮想Dockerコンテナ」っていう仮想の技術があるんですけども、そういった技術を使ったサーバーコンテナ型の仮想ブラウザっていうのを導入しています。

電子カルテのシステムからインターネットを環境分離のシステムを立ち上げると、職員ごとのIDとパスワードを入力する画面が出てくるので、職員にIDとパスワードを入力してもらって、どの職員が利用してるかっていうのを、そこで認証をかけるような形になっています。インターネットの環境分離システムを立ち上げてログインすると、Dr.JOYを起動するためのボタンが用意されてますので、そこから利用するような形になってますね。

院内ポータルの画面

仮想ブラウザは何台の電カル端末に搭載している?

坂野:全ての電子カルテ端末から利用できるようになっていて、ライセンスの体系的には同時アクセスライセンスと言われて、全ての端末で利用ができるんですけども、同時に利用できるのが50台までっていうところで導入しています。

医療情報管理課 課長 坂野氏

医療情報管理課 課長 坂野様

システム導入後、どの程度業務改善されたか?

鈴木:医師の打刻率は、もちろんビーコンの導入で100%になりましたし、残業申請も全て勤怠システム上で行えるようになりましたので、ペーパーレス化が一気に進みました。

申請もスマホで簡単にできるので、申請漏れも大幅に減りました。何より、我々、人事係の集計作業もスムーズになったことも大きなメリットだと思います。

ビーコン勤怠の導入が決まった際、医師からはどんな声が挙がりましたか?

鈴木:否定的な意見は全く出ませんでした。むしろ、残業と研鑽の線引きが明確になったことで、働き方を見直すきっかけになったと感じています。

システム導入前と導入後では何が一番変化しましたか?

鈴木:労働時間をリアルタイムで把握できるようになりましたので、医師の長時間労働の面接指導であったり、早期対応が可能になりました。また、残業や研鑽に対する意識が職員全体に高まったと思います。

システム導入後、新たに見えてきた課題

鈴木:Dr.JOYでは診療科単位や個人単位での労働時間を可視化できるようになりましたので、過重労働であったり、休暇取得の偏りに早く気づけるようになりました。今は、そういった職員に対して個別にサポートしております。

医師の働き方に関して、残っている課題

鈴木:医師の労働時間、特に残業を削減する一方で、手術件数であったり、外来患者数が減ることが懸念されますけれども、今後はDr.JOYで得られるデータを活用しながら、業務負担の見える化、あとは、看護師であったり、コメディカルへのタスクシフトを推進していけるようにしたいと考えています。

電カルのネットワーク連携に踏み切れていない施設にアドバイス

坂野:利用者の視点というのが重要と考えていて、当院のように、インターネット環境分離システムを導入するとか、利用者がどういうアクセスをしたいのか、勤怠管理システムにどのようにアクセスしたら利便性が上がるのか、っていう視点もやっぱり大事かなと思っていて、あと、セキュリティ面とか安全性ですね、そういったところを両方達成できるといいなとは思います。

デジタル技術、最近いろんなDXとかよく言われていますけども、新しくどんどん出てくる技術に対して、活用するだけではなくて、セキュリティとかも一緒に立案して運用できるような人材というのが必要になってくるかなと思います。

インタビュー動画はこちら

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