高知大学医学部・病院事務部 総務企画課 課長 正木様、係長 土居様、西本様にインタビューを行いました。
本記事は、インタビューの文字起こし記事です。動画版はこちら。
※以下敬称略とさせていただきます
高知大学医学部附属病院
高知大学医学部附属病院は、高知県南国市にある県内唯一の大学病院で、医学部の教育・研究と高度医療の提供を担う特定機能病院です。
がん治療センター、周産母子センター、脳卒中センター、糖尿病センターなど多くの専門センターとICU・救急部を備え、高度急性期医療を提供しつつ、若手医師の研修や地域医療機関との連携を通じて県全域の医療を支えています。

─貴院の医師職員数を教えてください。
正木:附属病院で勤務している医師は、全体で約370名です。そのうち、常勤医師が190名、非常勤が約180名となっております。
─適用水準と、時間外労働が「年960時間/1860時間」を超える医師の有無を教えてください。
正木:まず、連携B水準とB水準で指定を受けております。令和5年度で言いますと、960時間を超えた医師は6名です。令和6年度で言いますと、現在までのところ、960時間を超えそうな医師は0名です。

病院事務部 総務企画課 課長 正木様
─いつから「ビーコン勤怠管理システム」を導入していますか?
土居:令和4年10月から導入しまして、勤務時間の客観的把握を行いました。
─現在、何名の方がビーコンを携帯していますか?
土居:ビーコンは休職中の医師を除きまして、約360名の医師が携帯しております。

病院事務部 総務企画課 係長 土居様
─システム導入前は、どのように医師の勤怠を管理していましたか?また、その時に感じた課題は?
土居:勤務時間は紙媒体で報告してもらっていたのですが、医師の働き方改革のために、兼業を含む労働時間の客観的把握という管理が必要になりまして、システムを導入しました。
─数ある勤怠管理システムがある中で最終的にDr.JOYを選んだ理由を教えてください。
土居: ビーコンで在院時間が検知できることと、兼業時間を含めた勤務間インターバルや代償休息の管理など、医師の働き方改革に対応できる機能があったからです。
─導入後、課題は解決しましたか?
土居: 兼業実績を含む労働時間を紙で管理するのは難しいと感じていましたし、客観的な労働時間の把握が求められていましたので、それが解決できてよかったです。
─システム導入にあたり、現場の医師からはどんな声が揚がりましたか?
土居: 当初は「監視されている気がする」というご意見も多くありましたが、逆に「きちんと記録が残るのでよかった」というご意見もいただきました。
─システム導入前と導入後では何が一番変化しましたか?
土居: 手計算で給与計算していたこともありまして、2、3人体制での給与計算の確認と給与システムの取り込み用ファイルへの転記、さらに、確認するという業務工数が削減され、担当者の負担は大きく減りました。
─ビーコン勤怠が導入された後、現場からはどういった声が寄せられましたか?
土居: 検知場所ごとに残業・研鑽申請をするよう表示されるため、「一気に残業・研鑽申請をしたいときは面倒に感じる」という声がありましたが、客観的に在院時間が記録されることで、「時間外勤務の申請がしやすい」という声もあります。
後から申請するときに分かりやすい、ということも理由かと思いますが、客観的在院時間数が表示されることで、申請するときの抵抗感が少なくなるなど、心理的な要因もあるかと思います。

─勤務する医師の兼業・副業先施設は2025年2月時点でいくつありますか?また、働き方改革を理由に医師派遣を取りやめた施設数は?
土居: 県外も合わせて約200件の病院に医師を派遣していますが、働き方改革を理由に派遣を取りやめた施設は現在のところはありません。地域医療を支えるために、今後も、できる限り医師派遣を取りやめることなく、働き方改革を推進していきたいと思っています。
─「勤務間インターバル・代償休息」機能の使用感は?
西本: 勤務間インターバル・代償休息をリアルタイムで事務側が管理するのは難しくて、制度を熟知している医師ばかりではないので、医師自身で管理してもらうこともできないということで、Dr.JOYの中に勤務間インターバル・代償休息を考慮した機能がついていて、非常に助かっています。

─給与連携機能を導入した背景は?
システム導入前はどのように給与計算していましたか?
西本: 医師から紙媒体で提出してもらった書類をもとに、手計算して算出した時間を給与システム取り込み用のExcelに転記していました。 どうせ、システムを導入するのであれば、客観的な勤務時間の管理だけではなくて、事務側の負担軽減になるものをと考え、給与連携システムの構築もお願いいたしました。

病院事務部 総務企画課 西本様
─数ある給与連携システムがある中で、最終的にDr.JOYを選んだ理由は?
西本: 他社との比較も行いましたが、今後、法改正やシステム改正があった場合に、調整がスムーズになるという点や、営業の方への信頼感もあり、Dr.JOYの給与連携システムを選びました。
─何名の人事労務スタッフで医師の給与計算をしていますか?
西本: 医師の給与計算は2名のスタッフで行っています。Dr.JOYの導入前は、もっぱら計算が主な業務でしたが、Dr.JOYの導入後は、計算はシステムに任せて、スタッフは医師の申請漏れがないか、兼業との重複時間がないか、などの確認作業をメインで行っています。
─給与連携機能によって、どの程度業務改善されましたか?
西本: 手計算によるミスが減り、担当者の給与計算に割く時間が圧倒的に減りました。
─Dr.JOYの給与連携機能で改善してほしい点は?
西本:給与連携機能は、導入前から本院の考え方や手当の種類をお伝えして構築していただいたので、特に要望はありません。システム稼働後の微修正も丁寧に対応いただきました。
─医師の勤怠管理に関する立入検査は、どのような流れで行われましたか?
正木: 立入検査では、1ヶ月の時間外・休日労働が100時間を超える医師の人数と、面談が実施されているかどうか、インターバルや代償休息を管理できているか、などが確認されました。
医師の面談については、Dr.JOYからダウンロードした時間外・休日労働の時間数をもとに対象者を洗い出しており、医師が申請をし、上長が承認していれば、リアルタイムで時間数を確認できることを伝えました。
また、インターバルや代償休息は、Dr.JOYからダウンロードした立ち入り検査対応の帳表を見せ、システムで管理できていることをお伝えしました。

─立入検査当時、時間外・休日労働100時間超の医師は何名いましたか?
正木: 立ち入り検査の当時、4月から11月の実績で100時間超えは3名でした。
─立入検査の検査結果を教えてください。
正木:医師の勤怠管理については、特に指摘はありませんでした。
─Dr.JOYの帳票機能の導入効果は?
正木:帳票機能がなかったら、どんな資料をどうやって作ればよいか検討するところから始めないといけなかったと思います。立ち入り検査に合わせて、インターバル・代償休息の取得状況がわかる資料を作成するのは、多分、膨大な時間がかかったと想像できるので、帳票機能があって大変助かりました。
─Dr.JOYの勤怠管理システムの中で、人事労務担当の方から好評の機能はありますか?
西本: 兼業と出退勤時間や出勤予定時間に重複があった場合、出勤簿上でピンクに表示されることです。 間違っている点に気づきやすくなりました。

─システム導入後、医師の勤務実態が明らかになったことで、新たに見えてきた課題は?
西本:システムを導入したことにより、4月・5月だけではなくて、11月の学会が多い時期にも時間外・休日労働時間数が増えるということがわかりました。来年度以降も同様の傾向になると思うので、この時期は注意してくださいとお知らせすることができるようになりました。
─貴院の、医師の働き方改革に関して残っている課題は?
正木:タスク・シフト/シェアについては、まだ課題があります。医師以外の医療職員が不足していることもありまして、医師の負担軽減を図ることで、他の医療職員にしわ寄せがいかないよう、進めていきたいと考えています。
また、事務作業が負担に感じるという医師が多いので、医療職員へのタスクシフトだけでなく、AI等のシステムの効率化も必要だと考えております。
インタビュー動画はこちら

Dr.JOY株式会社ビーコン事業部 カスタマーサクセス
鈴木
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