複雑な勤務管理を自動化し、事務の脱ハンコを実現─九州大学病院の勤怠管理導入事例

2026/3/24

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九州大学病院 病院総務課 職員係長 水江様(勤怠管理ご担当)、専門職員 手島様(働き方改革ご担当)にインタビューを行いました。
本記事は、インタビューの文字起こし記事です。動画版はこちら

※以下敬称略とさせていただきます


九州大学病院

九州大学病院は、福岡県福岡市にある九州大学医学部・歯学部に附属する特定機能病院です。高度な先端医療やがんゲノム医療の中核拠点として機能し、地域医療の最後の砦となるべく、専門性の高い診療と優れた医療人の育成を行っています。世界的な病院ランキングでも上位に選出される、九州地方の最先端医療機関です。

高知大学医学部附属病院の外観


貴院の概要を教えてください。

手島:当院は、福岡県福岡市に位置する病床数1242床の特定機能病院です。 勤務医は全体で約650名、そのうち非常勤が約300名となっております。

─貴院の適用水準および宿日直許可の取得有無を教えてください。

手島:当院は、病院全体で連携B水準の指定を受けております。宿日直許可も全診療科で取得しております。令和6年度、A水準の上限の960時間を超えた医師は11人、連携B水準の上限の1,860時間を超えた医師はおりませんでした。今年度も1,860時間を超えた医師はいない見込みになっております。

病院事務部 総務企画課 課長 正木氏

病院総務課 専門職員 手島様

勤怠管理システムの導入時期とビーコンを所持している医師数を教えてください。

手島:令和4年4月から、Dr.JOYの勤怠管理システムを導入しております。 医師だけでなく、歯科医師も対象としておりまして、約740名ほどがビーコンを携帯しております。

特例水準指定の更新に向けた評価受審について教えてください。

手島: 想定よりもかなり大変でした。評価センターの資料を確認しましたところ、前回と留意事項が変更されていて、前回と同じ資料では不足とみなされる項目というのもありました。 まず最初に取り掛かったのは、勤務間インターバルであったり、代償休息を反映した勤務予定、勤務実績の作成でした。

当院では、Dr.JOYの提供している立入検査帳票オプションを導入しておりませんでしたので、Dr.JOYから出力した勤務データのCSVを、厚労省のインターバル確認ツールに貼り付けながら作成しておりました。

あとは、大学本部で対応している就業規則の改正の届けや、当院の別部署が担当しているタスクシフトシェアに関する資料など、それぞれの担当部署に早めに依頼をしておりました。

(令和7年)6月頃から準備を始め、11月末に資料を提出しまして、いくつかの修正依頼に対応しながら、結果を待っているところです。(2026年1月末時点) 提出した資料は2000ページ超えていました。

評価受審の準備で特に大変だったところを教えてください。

手島:36協定に関してですけれども、項目13の「協定の見直し方法」と、項目15の「医師からの意見を汲み取る仕組み」について、当院ではもちろん、所定の手続きは踏んでいたのですけれども、明文化したものはありませんでしたので、担当の職員係と協力しながら院内の会議にはかって、何とか受審前にルールを策定することができました。

評価受審の準備で、Dr.JOYの勤怠管理システムが最も役立った場面を教えてください。

手島:兼業/副業の予定とか勤務間インターバル、代償休息の付与を踏まえた勤務計画の作成というのは、働き方改革に対応した勤怠管理システムでなければ、対応できなかったと思います。勤務予定とか、勤務実績のCSVデータを活用できたので、かなり助かりました。

Dr.JOYで出力できなかった資料や不足していたデータを教えてください。

手島: 項目24についてなんですけれども、1月のアップデートで対応されていましたけれども、「許可あり宿日直中に業務に従事した時間」、つまり、配慮が必要な代償休息の時間については、私が作成した当時は対応されていなかったので、かなり苦労しました。

それらはどのように対応しましたか。

手島: 厚労省の確認ツールで配慮と表示された部分について、個別に確認するしかありませんでした。

次回の評価講習に向けて、今後改善したいところを教えてください。

手島: 項目87番の「職員満足度調査」と「連携B水準医師からの意見聴取」において、職員満足度調査で意見聴取を兼ねるのであれば、連携B水準の医師の回答だけを抜粋することができることが必要というコメントをいただきました。

当院が導入しています、日本医療機能評価機構のシステムでは、職種の区分というのが追加ができないんですけれども、別の調査を行うとなりますと、同じような重複する項目がある内容の調査を、先生に何度も回答していただくことになりますので、それはとても負担になりますので、今後対応を検討したいと思っています。

また、医師に対する就業制度、勤怠管理に対する説明の実施については、今回の評価の留意事項を踏まえて、内容をアップデートしていく必要があると思っています。

勤務予定や勤務実績の資料は、Dr.JOYの勤務詳細などのCSVデータを使って策定はしましたけれども、細かい修正が1個1個必要だったということで、思ったより時間がかかりました。これに関しては、立入検査帳票のオプションがあれば、もっと楽ができたんじゃないかと思っています。

Dr.JOYの便利だと思う機能を教えてください。

手島: 働き方改革で一番必要となる「法定外労働時間数」が、すぐ確認できることです。あと、代償休息についても対象者と時間が出力できるので、各診療科への通知に活用しております。

水江: 勤怠管理の担当者としての立場としては、紙の出勤簿や休暇簿、紙削減など、押印の廃止がスムーズに済んだことや、教員が自宅なり、好きな場所から休暇申請ができるようになったことです。

勤怠管理システムに今後期待することを教えてください。

手島: 事務担当者としましては、同じDr.JOYに導入している地域の医療機関であったり、大学病院の事務担当者と、システム上で密に連携が取れるようになってくれればいいなと思っております。兼業先であれば、宿日直許可の状況など確認したい場面もありますし、採用前の医療機関の時間外労働の実績など共有できると大変ありがたいです。また、今回の評価受審に関しても、情報交換ができれば非常に助かるんじゃないかと思っています。

水江: 大学自体の出張旅費システムとの連携ができるようになるとありがたいなと感じています。先生が入力されている勤務予定、実績のデータと、別で管理している出張のデータが合わないことが多く、数ヶ月遡って修正することもよくあります。また、 健康管理の面からですと、大学の36協定との適合性、遵守の面から、実際の残業時間を年を通して一覧で見られる、できれば兼業時間も合わせて一覧で見られる機能があると、健康管理の面で、過重労働の面ですごく助かるんじゃないかなと思っております。

病院総務課 職員係長 水江様

今後医師の働き方改革に本格的に取り組む病院に向けてメッセージをお願いします。

手島:まずは、医師の勤務状況を客観的に把握できるシステムの構築というのは大前提ですけれども、その運用には各診療科の管理者であったり、現場の医師の協力が不可欠になっています。研修や会議などを通じて、継続的に情報提供を行う必要があるというふうに感じております。

インタビュー動画はこちら

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