はじめに
病院薬剤師の皆さん、医薬品卸や製薬企業の担当者との面会、どのように時間管理されていますか? 調剤、服薬指導、DI業務… 多忙を極める中で、「アポイント調整が面倒」「面会時間が取れない」「情報収集が追いつかない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。実は、適切な方法と体制づくりによって、面会はより効率的に、そして有意義なものにできます。この記事では、その具体的な方法をご紹介します。
なぜ病院薬剤師は面会時間の確保に苦労するのか?
病院薬剤師の業務は、調剤、注射薬混合調製、医薬品管理、医薬品情報管理、服薬指導、病棟業務、TDM業務、治験関連業務、学術活動、委員会活動など、非常に多岐にわたります。これらの業務をこなしながら、さらに医薬品の最新情報を常にアップデートしていく必要があるため、時間的な余裕がないのが現状です。
さらに、 医薬品の情報は日々更新されており、新薬の登場、適応追加、副作用情報、配合変化など、把握すべき情報は膨大です。これらの情報を、添付文書やインタビューフォームだけで全て把握するのは難しく、医薬品卸や製薬企業の担当者からの情報提供が重要な役割を果たしています。
しかし、従来の面会方法には課題もあります。電話やメールでのアポイント調整は手間がかかり、対面での面会は移動時間も考慮しなければなりません。また、せっかく面会時間を確保しても、情報が整理されていなかったり、聞きたいことが明確になっていなかったりすると、十分な情報収集ができないことがあるのではないでしょうか。
面会を効率化するための5つの具体策
そこで、面会を効率化し、時間を有効活用するための具体的な方法を5つご紹介します。
1.事前準備:知りたい情報を明確化する
面会前に、情報収集の目的を明確にすることが重要です。「新薬〇〇について詳しく知りたい」「〇〇疾患の治療ガイドラインの変更点を確認したい」など、具体的なテーマを設定しましょう。そして、質問リストを作成し、事前に卸・メーカー担当者に共有しておくと、面会当日にスムーズな情報交換ができます。
2.オンライン面談の積極活用
近年、オンライン面談(Web会議システムを利用した面談)が普及しています。オンライン面談は、移動時間や場所の制約を解消できるため、多忙な病院薬剤師にとって非常に有効な手段です。必要な情報を効率的に収集できるだけでなく、資料の共有や画面共有も容易に行えます。
3.面会時間の短縮化:要点を絞ったコミュニケーション
面会時間を有効に使うためには、要点を絞ったコミュニケーションを心がけましょう。事前にアジェンダを共有し、時間配分を決めておくことが大切です。また、結論を先に伝え、簡潔な説明を心がけることで、短時間で必要な情報を得ることができます。
4.複数メーカーとの合同面談の検討
同種・類似薬の情報収集であれば、複数のメーカーとの合同面談を検討するのも一つの方法です。各社の製品を比較検討できるだけでなく、時間効率を大幅に改善できます。ただし、複数メーカーとの合同面談を検討する際は、医療用医薬品製造販売業公正競争規約や独占禁止法などの法規制に十分注意する必要があります。特に、競合他社の同席による価格情報や未公開情報の共有は避け、各社の公平な情報提供機会を確保することが重要です。また、施設の方針や規定に従って適切な承認プロセスを経ることも不可欠です。
5.デジタルツールの活用:アポイント調整を自動化
アポイント調整は、意外と時間と手間がかかるものです。カレンダー連携ツールや専用システムを活用することで、アポイント調整を自動化し、面会までのプロセスをスムーズにすることができます。 例えば、Dr.JOYでは、病院薬剤師と医薬品卸・製薬企業担当者の面会スケジュール調整を効率化する機能を提供しています。このようなツールを活用することで、面会調整にかかる時間を大幅に削減し、本来の業務に集中することができます。

面会以外の情報収集手段も活用する
医薬品卸・製薬企業との面会だけでなく、他の情報収集手段も積極的に活用しましょう。医薬品卸・メーカーが提供するオンラインコンテンツ(Web講演会、製品情報サイトなど)は、時間や場所を選ばずに最新情報を入手できるため、非常に便利です。また、学術雑誌、専門書籍、学会発表なども、より深く専門的な知識を得るために欠かせません。
まとめ
今回は、病院薬剤師の皆さんが、医薬品卸・製薬企業との面会をスマートにし、時間を有効活用するための方法をご紹介しました。 面会を効率化し、情報収集の質を高めることは、病院薬剤師の業務負担軽減につながるだけでなく、患者さんへのより良い医療提供にもつながります。ぜひ、今回ご紹介した方法を参考に、日々の業務に取り入れてみてください。


Dr.JOY株式会社DS事業部 カスタマーサクセス
長友
このライターの記事一覧




