副作用の情報共有をオンタイムで。いつでも繋がる双方向の連携を実現─ 信州上田医療センターの薬薬連携導入事例

2026/4/13

MR管理がもっとよくわかる公式パンフレットを配布中!MR管理がもっとよくわかる公式パンフレットを配布中!

信州上田医療センター 薬剤部 山極様、イイジマ薬局 飯島様にインタビューを行いました。

本記事は、インタビュー映像の文字起こし記事です。動画版はこちら

※以下敬称略とさせていただきます


独立行政法人 国立病院機構 信州上田医療センター

長野県上田市に位置する急性期総合病院。同医療圏で唯一、夜間緊急手術に対応できる病院として、年間4,200件以上の救急搬送を受け入れており、重症緊急入院にも対応可能な高度治療室20床を整備しています。

がん治療や周産期医療のほか、臨床研修病院・地域災害拠点病院・病院機能評価認定病院の指定を受けており、能登半島地震ではDMAT隊を派遣するなど広域災害対応の実績も持ちます。病院祭やがん市民公開講座など地域住民との交流活動にも積極的に取り組み、患者さまが地域内で安心して医療を完結できる、信頼される病院を目指しています。


“FAXや電話では「本当に見てもらえたか」が分からず、対応が遅れてしまうこともありました

導入前の課題や取り組み

山極: 導入以前は、主にFAXを使用したトレーシングレポートのやり取りを行っていました。急ぎの要件は電話で対応をしているのが中心でした。

課題については、すぐにFAXを確認することができないので、対応に時間がかかってしまって、患者さんの受診のタイミングを逃してしまったりですとか、あとは返信するにもFAX用紙の準備等が必要になりますので、なかなか返信ができなくて、送っていただいた薬局の薬剤師の方は、病院で見てるのか見てないのかわからないっていうのが課題だったと思います。

飯島: 導入前の医療機関とのやり取りですね、Dr.JOYを導入するまでは基本的にFAXだとか電話での情報のやり取りだったんですけども、FAXですとやはり誤送信だとか先方で埋もれてしまって見てもらえてないっていうところもありますし、あとはですね、情報の双方向性、医療の中で「情報提供」ってよく言われるんですけども、「情報提供」って一方通行ではなくて「情報共有」が大事だと思うんですね。

情報を伝えて、そのフィードバックをもらわないと僕たちもブラッシュアップできないというところもあるので、その双方向性がなかったっていうところが、今まで困っていたところになりますね。

信州上田医療センター 薬剤部 山極様

“薬剤部の方針を固めるとともに、薬剤師会さんの協力も得て地域への導入を進めていきました

薬薬連携の導入に至るまで

山極: もともとはMRさんのアポイントを取るのに導入したことがきっかけでした。

その中で、Dr.JOYの担当の方に、薬薬連携のツールもあるっていうことを教えていただいて、院内で共有できないか、活用できないかを検討しました。

調整については当時の副部長が行って、各委員会等で報告をして薬剤部の方針を固めていきました。

あとは地域の上田薬剤師会にも全面的な協力をいただいて、地域の薬局との運用の共有を行いました。

工夫については上田市の薬剤師会さんの協力がすごくありがたくて、薬剤師会の研修会等で時間をいただいて、Dr.JOYの運用の方法ですとか、どういうふうに活用していくかっていう研修会を行いました。

イイジマ薬局 飯島様

“チャット形式で気軽に相談できるから、患者さんのための薬物治療を「共同で」組み立てられるようになりました

薬薬連携の活用について

山極: 今、活用している場面としては主に2つあって、抗がん剤を使用している患者さんの副作用のモニタリングですとか、トレーシングレポートのやり取りに使用しています。

あとは吸入薬を使用している患者さんの吸入指導の結果をトレーシングレポートでやり取りする、その2つで使用しています。

飯島: 実は私たちの薬局ではがんだけではなくて、遠方にある県立子ども病院(安曇野市)ともDr.JOYで繋がっていたりだとか、各病院の薬剤部の先生方でDr.JOYを使っている先生というのは割といらっしゃるので、そういった意味ではこの地域で医療機関と連携をされているというところになりますが、現在Dr.JOYの薬薬連携についてはですね、信州上田医療センターの場合は、がんの連携について主に使っております。

特に便利だと感じる機能は?

飯島: 一番のメリットは患者さんの薬物治療を病院薬剤師と薬局薬剤師で共同して組み立てられるというところがやっぱり一番患者さんのためになっているのかなと思います。 

一方でですね、薬局薬剤師として感じるところは病院の薬剤師の先生とすごい身近にチャット形式で情報共有できるので、紙面で何かものものしく提供するだけではなくて、気軽に「こういう患者さんがいて、こういうことで悩んでるんだけど、先生どう思う?」みたいな、大前提として顔の見える関係があるからなんですけども、ただ患者さんのためにオンタイムで相談できるっていうのは私たち薬局薬剤師としては助かっているところでございます。

導入後の変化

山極: がん治療の領域については、薬局の薬剤師と情報共有を行う頻度が増えて、副作用情報がタイムリーに共有できるようになりました。

例えば、この間あった例としては、患者さんが下痢症状で薬局の方に来局されて、「こういうOTC(一般用医薬品)を買っていただきました」とお知らせがありましたので、次回外来の時に、下痢の副作用の確認に活かせたりですとか、そういったことが良いかなと思います。

“ 「自分のために連携してくれている」と伝わることで、患者さんからいただける情報の厚みがかなり増しました

患者さんの反応

飯島: 私だけじゃなくて、薬局の薬剤師の皆が感じているところだと思うんですけども、患者さんのために病院薬剤師と共有する。で、そうすると患者さんも受診した時に「薬局からこうやって聞いてるよ」「こういう情報もらってるよ」って言って、今度は病院の薬剤師の先生が、その後フォローしてくださるんですね。

そうすると自分のために薬局薬剤師も病院薬剤師も情報共有して働いてくれてるっていうのが患者さんも感じてくれるので、むしろ僕たちが薬局で患者さんと対峙する時に最初は多分患者さんも抵抗あると思うんですけど、こういうのを患者さんが感じ出すと、「病院で言えなかったんだけど、こういう症状もあるから伝えておいてくれ」っていう患者さんからも僕たちにどういう情報を伝えて欲しいかっていうのをより能動的にお話してくださるので、患者さんもこのDr.JOYを始めてから僕たちにくださる情報の厚みがかなり増しましたね。

導入を成功させるために

山極: 大切だと思うところは、一番はやっぱり使用方法をしっかり理解してもらうというのが大事だと思います。

当院でも導入の際に何回か説明の研修会を行いましたので、まずはどういうふうに運用していくかというのを固めて、そこを誰もが分かるように共有していく仕組みづくりが大事だと思います。

インタビュー動画はこちら

Dr.JOYの業者コンタクトのご紹介

医療機関と外部業者とのやり取りをDr.JOY1つに集約し、大幅な業務効率化を実現します

この記事をシェアする

ホーム業務効率化

副作用の情報共有をオンタイムで。いつでも...