“あの業者どこ行った?”をなくす!病院訪問管理DXで迷子もムダ時間もゼロに 

2025/5/21

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はじめに:なぜ業者は病院内で迷子になるのか?

「担当の先生を探して歩き回っていたら、気づけば別のフロアに来てしまった…」──こんな光景に心当たりのある病院スタッフも多いのではないでしょうか。広大な敷地や複数の建物から成る病院では、初めて訪れる業者さんが道に迷うのは、ある意味“自然の摂理”のようなものかもしれません。

しかし、そのたびに院内放送や病棟内の捜索(大げさに聞こえるかもしれませんが…)が発生すると、診療や事務作業がストップしてしまいます。しかも、セキュリティ上の立ち入り制限エリアに誤って入られてしまうリスクも無視できません。

こうした“業者迷子現象”は、病院にとって小さくない課題です。そこで注目されているのが、病院訪問管理をデジタル化・効率化する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の取り組みです。


迷子になった業者が引き起こす問題点とは?

1.病院管理者の視点

病院管理者にとって、構内にいるすべての人の安全確保は最優先事項です。業者の方が院内で迷ってしまうと、以下のような懸念が出てきます。

  • セキュリティ上のリスク
    立ち入りが制限されている手術室や薬剤保管庫、スタッフオンリーのエリアなどへ、うっかり入ってしまう可能性があります。たとえ悪意がなくても、患者さんの個人情報を目にするリスクや感染管理上の問題が発生しかねません。

    例:IPA(情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2023」によると、医療機関におけるインシデントの発生件数は増加傾向にあり、その中には外部からの不正アクセスや内部不正による情報漏えいも含まれています。病院内のセキュリティ対策が不十分な場合、業者による意図しない情報漏えいリスクも高まります。

  • 業務効率の低下
    見慣れない人を見かけたスタッフが「この方は何の用件で来院しているのか」と声をかけることが増えれば、それだけ各自の本来業務が中断されます。警備担当も対応に時間を割かなければならないため、人件費の面でも無視できません。

  • 管理責任の所在が曖昧になりやすい
    誰がいつどの部署を訪問するかを正確に把握できていない場合、何かトラブルが起きても原因追及や再発防止が難しくなります。「そもそもどこで見失ったんだっけ?」という状況が頻発すると、管理体制への信頼にも影響を及ぼします。


2.医師の視点

業務効率の低下

  • 見慣れない人を見かけたスタッフが「この方は何の用件で来院しているのか」と声をかけることが増えれば、それだけ各自の本来業務が中断されます。警備担当も対応に時間を割かなければならないため、人件費の面でも無視できません。

  • 日本医療秘書協会の調査によると、医療事務員の1日の業務時間のうち、電話対応や来客対応などのコミュニケーション業務に費やす時間は平均で約2時間となっています。業者対応に追われる時間が増えれば、医療事務員の本来業務への集中力や業務効率が低下する可能性があります。


【データで見る】訪問管理の“ロス”とその影響

実際、「業者対応にかかる時間」を調査したいくつかの事例やヒアリングがあります。

ある中規模病院(300床程度)では、受付担当者へのヒアリング調査を実施した結果、1日に平均30分の時間を業者対応に費やしていることがわかりました。これは、受付業務全体の約10%に相当し、年間では約180時間にもなります。

このようなロスが積み重なると、結果的に診療や院内業務そのものに影響が及ぶことは想像に難くありません。仮に訪問管理をよりスマートにできれば、医師・看護師・事務スタッフが別の仕事に専念しやすくなるでしょう。


従来の対応方法の限界:台帳管理・手動チェックはもう限界!?

昔ながらの方法として、受付で台帳に訪問者の氏名・所属・担当者などを手書きし、入館証を渡していたり、事前に「本日○時に○○業者が来ます」といったメールを周知していたりするケースが多く見られます。

しかし、台帳管理や手動チェックにはヒューマンエラーがつきもの。書き忘れや読み間違いなどが発生しやすく、単純な集計や統計を取るにも手間や時間がかかります。
また、受け付けた情報と実際の動向をリアルタイムで突き合わせることは難しく、業者の方が途中で予定外の部署を訪問した場合などは、管理者が完全に把握しきれない可能性もあるでしょう。


DXで劇的に変わる!最新の訪問管理ソリューション

こうした課題を解決するために注目されているのが、訪問管理のDX。すでに多くのシステムベンダーが、病院向けの来訪者管理プラットフォームを提供しています。

1. リアルタイム把握

最近では受付時にQRコードを発行し、業者の方は専用アプリやタブレット端末でログインするだけで、どの部署を訪問中かが自動的に記録される仕組みがあります。院内各所に設置したタッチパネルやセンサーを利用すれば、リアルタイムで訪問状況を把握できるので「どこ行ったの?」という探し物状態から解放されます。

2. セキュリティ強化

入退館ゲートや顔認証システムと連携するソリューションも増えています。これにより、立ち入り権限のないエリアには入れない仕組みを強固にすることが可能です。
万一、規定外エリアへの入室を試みた際には警備室へアラートが届くなど、病院管理者が「知らぬ間にどこかへ行かれていた」という状況を防ぐ手立てにもなっています。

3. 病院側にもメリット多数

管理者向けのダッシュボードでは、当日の訪問予定や今どの業者がどこにいるかを一覧表示できます。これにより、受付担当や警備担当への問い合わせも激減するでしょう。医師への合流がスムーズになれば、不意の割り込みや電話呼び出しも減り、医師が診療に集中しやすくなるメリットがあります。


【事例紹介】迷子ゼロを実現した病院のDX導入ストーリー

たとえば、ある総合病院(500床規模)では、訪問管理DXを導入したところ、導入前は月平均20件近くあった「業者の所在確認依頼」が、導入後は月平均2件にまで減少しました。これは、実に90%の削減に成功したことを意味します。

以前は「○○の業者さんが担当医を探してウロウロしているようなので、見つけたら教えてほしい」という連絡が週に数回飛び交っていたのが、導入後にはピタリと止まったとのこと。

スタッフからは「今まで業者を探すために、ナースステーションを順々に覗いて回ったり、誰かに声をかけていたが、その時間がなくなったのは本当に助かる」という声があがっています。


導入時のポイント:管理者・医師が納得する仕組みづくり

  • コスト対効果を可視化
    新しいシステムを入れるには導入費用や運用コストがかかります。そこに対して「スタッフの作業時間削減」「セキュリティ強化によるリスク回避」「業務トラブルの減少」など、具体的なメリットを数値化して示すことが重要です。

  • 全職員への周知とマニュアル整備
    システム導入後、現場が使いこなせず形だけの運用になってしまうと意味がありません。役職や勤務形態がバラバラなスタッフにも分かりやすいガイドラインを作成し、定期的な研修やフォローを行うとスムーズです。

  • 訪問時間の調整ルールを明確に
    緊急手術や外来の混雑状況などに応じて臨機応変に対応する必要があるため、業者が訪問可能な時間帯や連絡手段を整理しておくとよいでしょう。特に業者側にも「あらかじめ担当医の空き時間を予約する」仕組みがあると、医師への突発的な呼び出しが減ります。

  • 簡単かつわかりやすいツール選び
    スマホやタブレット対応のシステムであれば、医師が診療の合間にサッと確認できるという利点があります。余計な操作が多いと現場にストレスが溜まるので、UI(ユーザーインターフェース)のシンプルさも大切な要素です。


これからの病院訪問管理:迷子もムダ時間も本当にゼロにできる?

DXは単なるITツールの導入にとどまらず、病院全体の業務フローを変革する手段です。訪問管理DXは、その入り口の一つといえるでしょう。今後は業者の動線だけでなく、院内スタッフ同士の連携や備品の運搬ルート、さらには患者さんの案内システムとも連動していく可能性があります。

たとえば、在庫管理システムや物流システムと連携すれば、院内を移動する物品・医薬品のトレースもさらに正確になるでしょう。業者の往来がリアルタイムで可視化されれば、予定外の業務連絡が減り、そのぶん医療安全と業務効率が高まると期待されています。


まとめ:訪問管理DXがもたらす未来と次のステップ

病院における業者訪問は、言わば外部との接点を担う大切な機会です。だからこそ、「どこに誰がいるのか分からない」「突然呼び出されて本来業務が中断される」という状況を放置しておくのはもったいないと感じます。DXによる訪問管理の合理化は、患者さんに向き合う時間やスタッフの負担軽減、そしてセキュリティ強化を同時に実現する可能性を秘めています。

もし自院でも「ちょっと訪問管理が混乱しているな」「業者の所在把握に手間取っているな」と感じることがあれば、まずは小さくトライアルを始めてみるのはいかがでしょうか。

迷子ゼロ・ムダ時間ゼロを目指す第一歩として、訪問管理DXを上手に取り入れれば、スタッフも業者もストレスフリーな環境が広がるでしょう。今後、病院運営の一端として大いに注目したい領域だと感じます。


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